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■ 概要
 私たちの研究室では,診療画像の撮像方法,画像処理・解析方法,画像表示方法など,診療画像の構築全般に関して,理論的・実験的な研究・教育を行っています.研究テーマとしては「新たな医用画像検査法の開発とその評価」を掲げています.
 最近のディジタルX線撮影装置やコンピュータ画像処理・解析法の進歩には目を見張るものがあります.しかし, 撮像方法そのものはX線の発見後20〜30年の間にほぼ確立し,その後現在にいたるまでほとんど変わっていません.私たちは,医用画像の撮像を専門分野の一つとする診療放射線技師です.そこで,撮像方法の修正・創出を行いながら新たな医用画像検査方法の開発研究を推進したいと考えています.つまり,「どのような撮像条件で?」,「どのようなポジショニングで?」,「患者さんの苦痛の有無は?」,「適切に診断情報は含まれているか?」など,撮像を実施してその一部始終を知る者の観点から,コンピュータ解析による診断情報を付加した新しい画像検査方法を開発しようとしています.これらの新しい画像検査方法は,次のようなことが期待されます.

1.初期診断のための一般X線画像検査の診断情報が豊富になる. →医療の低コスト化
2.従来,精密検査あるいは研究目的でのみ得られていた診断情報が,初期診断の段階でルティーンに得られる.     →新たな医学的事実の発見

他にもCTやMR画像検査の診断情報について,さらに定量化し診断精度を向上させるための研究を推進しています.
 
■ 研究内容
1.X線動画像
   ・胸部(呼吸器全般)
   ・胸部(横隔膜)
   ・胸部(心臓)
   ・膝関節 
   ・手関節
   ・顎関節 
   ・肩関節
   ・頚椎 
2.MR画像
   ・頭部MR画像(領域自動抽出法および体積計測法の開発)
3.CT画像
   ・腹部CT Perfusion
   ・腹部CT スライス位置合わせ
4.ディスプレイ
   ・LCDの評価
5.マンモグラフィ
   ・乳房撮影における圧迫に関する研究
   ・新“Inteligent mammograph viewer”の開発

 

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