背景 |
最大勾配法を用いたPerfusion解析法は、1-コンパートメントモデルを想定したものである。 |
研究内容 |
【方法】 データ収集: 造影剤を肘静脈より40ml静注した時点で、肝臓の同一断面の撮影を開始する 。スキャン間隔は前半の12スキャンは2秒間隔、後半の8スキャンは7秒間隔で行った。 データ処理:得られたCT画像において、各時系列上同じ座標におけるCT値を取得する。 得られたCT値データを、あらかじめ解析した腹部大動脈と門脈のCT値データとともにコンパートメントモデル式に入力し動脈・門脈・流出・速度定数を繰り返し最小二乗法を用いて求める。 この解析を各画素で行い、カラースケールを用いてCT Perfusion画像を表示した。 |
【結果及び考察】 肝臓実質内の一部の領域で正確なパラメータを求めることができなかったが、大部分の領域で、より精度の高いPerfusion画像を作成することができた。 これは、1画素ごとに解析を行っているため、ノイズや肝臓の運動がパラメータ決定に影響をしたためと考えられる。 MDCTを用いて肝臓の動きを追跡してより精度の高いCT Perfusion画像を得る予定である。
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2002年度までの担当者:舟迫 慎太郎