RSNA 2010

期日:2009年 11月28日〜12月3日

場所:シカゴ,McCormick Place

 

Scientific Paper

Effect of Image Lag in Fluoroscopic Images Obtained with a Dynamic Flat Panel Detector (FPD) on Accuracy of Target Tracking in Radiotherapy

R. Tanaka, et al.

Scientific Poster

Ultrasonographic Evaluation of Geniohyoid Muscle Movement during Swallowing

K. Yabunaka , et al

Comparison among Three Different Flat-Panel Detector Mammography (FPD-MMG) Systems Using Contrast-detail Mammography (CDMAM) Phantom

H. Kato , et al.

Education Poster

Advantages and Pitfalls of Segmentation Methods Using Texture, Anatomical Features, and VBM on Brain MR Images

N. Hayashi, et al.

 

 

 

■ 学会報告

RSNA2010はマーチングバンド演奏によって幕を明けました.今年の大会テーマは「Personalized Medicine in Persuite of Excellence」.「Oncologic Imaging:A Guiding Hand of Personalized Cancer Care」と題した大会長講演では,個別化医療における放射線医学の役割,専門性,教育の重要性が論じられました.「Personalized Cancer Treatment」と題した特別講演では,オンコロジーイメージングががんにおける個別化医療にどのように貢献するかが述べられました.

その中で,「Imaging is a load map」というレーズが印象的でした.Protection(予防)とEarly detection(早期発見),Response to treatment(治療効果)やRecurrency(再発)の確認のためのLoad mapとしての役割の重要性が強調されていました.

←オープニングセッションの様子

口述発表・電子ポスター発表のいずれも,今年からPPT画面サイズがワイドサイズ(16:4)に変更されました.従来サイズで作成したスライドを,後から修正するのは,かなりの労力を要するので(画像の横伸び修正やレイアウトの変更等),来年以降ポスター作成する際には,注意してください!

←電子ポスター前にて

「(BOOST)Bolstering Oncoradiologic and Oncoradiotherapeutic Skills forTomorrow: Lung」という「肺」に関連する「教育講演」と「研究発表」を統合した特別セッションでの口述発表でした.肺癌の定位放射線治療に関する招待講演から始まり,術後肺癌に対する放射線治療,放射線障害予測における線量-体積ヒストグラムの有用性,FDG-PETの再発や遠隔転移評価の役割,4次元動体追跡照射における標的容積の検証,についての報告が続きました.
  そんな中で,動画対応フラットパネルディテクタで取得した透視画像の残像が外部放射線治療の動体追跡精度に与える影響について報告しました.臨床色の強いセッションでの発表はかなりのプレッシャーがありましたが,なんとか成功を収めることができました.

発表の様子(11/30田中)

憧れのRSNAで発表できたことは、最も貴重な経験となりました.特に,会場の広さと各国から集まった人の波にのまれてしまい圧倒された感じです.皆さんも是非ご参加ください.しかし,次回も参加したいかと言えば、寒さとアメリカ食が苦手な私としては暖かい時期で食事が美味しい国際学会を探してみます(失礼しました).

 

←電子ポスター前にて(12/1 OB藪中さん)

 

 

ワクワクしながらドキドキで,まあ恥かきに行くかと向かったシカゴですが,学会場は毎日の朝一バスで行ってたし,自分の発表もなんとかできたし, 土〜土曜日まで8日間も滞在して結局大満足の初RSNA参加となりました. ワタシが最も印象深かったのは,世界初の研究開発に関わる発表を直に聞けた こと.そしてその規模,資材投資,そして人材・研究者のすさまじくすごい勢い.新しいモダリティが世の中に生み出されるとはこういうことなのかと感じました.やっぱり自分の足でそこまで行ってみて,きいてみて,話してみて得られるものは
絶大ですね.モチベイトされちゃいました.

←電子ポスター前にて(12/1 OB加藤さん)

 

←電子ポスター前にて(11/30OB林君の発表後)

今年もさなけんOBがシカゴに集結しました.

昨年同様,従来のNorth・South Buildingsに,Lake sideのLevel2の3つが機器展示会場としてにぎわっていました.

FPDについて,今年は筆者が確認しただけで5社からWirelessタイプのFPDが展示されていました.重量は3.2~4.5kgと,カセッテ+IPに比べると重いもものの,厚さはいずれも1.5cmと,見た目のコンパクトさは遜色ないレベルに達していました.ポータブル装置に搭載した臨床機の実用化が待ち遠しいです(薬事承認の関係で準備中).

←機器展示の様子

←会場の様子

学会2日目のお昼です.Norht&South buildingsとLakesideを結ぶコンコースは大混雑でした.

←機器展示で見つけた面白いもの

マンモ専用PETだそうです.

←Booksotreの一角で見つけたもの

SpringerのブースにRPT誌がならんでいました.なんだか感激です!!

←機器展示で見つけた美味しいもの

無料でドリンクをいただける場所を発見!初日はコーヒー,カプチーノ,カフェオレなどで,2日目はスムージ(マンゴー味かストロベリー味を選べる)でした!!

←口述発表会場の演者席からの眺め

←機器展示会場

←シカゴの夜

ジャスクラブ「ブルーシカゴ」にて.

実は今年のRSNAは,田中にとって記念すべき10回目の参加でした.気が付くとRSNAで発表することが恒例行事になりました.感動することが減った反面,RSNAやシカゴの街並みを,立ち止まって深く味わうことができるようになったように思います.また,初参加の薮中さんや加藤さんとご一緒することで,いつもと違った視点でRSNAを見ることもできました.来年も演題を持って参加したいものです.

文責:田中

 

 

おまけのページ

「初参加,加藤英樹のRSNAレポート&シカゴ生活」

GEもフィリップスも”Low Dose”の文字がデカ ⇒被曝低減をアピール シーメンスのPET−MRI  
MRIを撮っている間にPETがとれてしまう
GEのPET−MRI   既存装置を合体している感じ

GEのマンモシンチグラフィ 核種はMIBI

乳腺MRIと乳腺PETのFusionがばっちし やっぱエコっすね 滞在先の近所のノースウェスタン大学メモリアル病院の職員食堂に行きました
料金表 胸部写真472ドル,マンモ292ドル 放射線の待合室 夜はクライミングジムにいきました
←かわいいサンタさんたちに遭遇

今回RSNA参加が目的でしたが,時間をつくって行きたかったのが,@床屋さんと Aクライミングジムのふたつ.どちらも知らない土地で訪れることによろこびをかんじます.今回惜しくも床屋はいけずでしたが,シカゴクライマーとああでもないこうでもないとだらだら 壁ですごしました.みんなクモーン(come on)=ガンバっ!を連発してました

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