SPIE 18th International Symposium
Medical Imaging 2006

期日:2005年 2月11日〜2月16日

場所:サンディエゴ,Town and country hotel

 

■ Scientific Poster

・Quantification and Visualization of relative local ventilation on dynamic chest radiographs

R. Tanaka, S. Sanada, N. Okazaki, et al.

■コメント

SPIE Medical Imaging 2006はカリフォルニア州サンディエゴにて開催されました。この日の最高気温は25度。2月とは思えない暖かな気候でした。

RSNAは放射線科医の学会、AAPMは医学物理士の学会ですが、SPIEはメーカーや研究施設の開発・技術者の学会です。この学会では医用画像撮像技術や解析技術の5年後の姿を一足先に見ることができます。

写真:会場正面玄関

学会は、撮像技術、人体機能や構造の抽出・可視化、術中支援、画像処理、PACS、信号処理、CAD開発および技術評価、などの部門で構成されていました。

写真:企業ブース
機器展示というよりパンフレットをデスクに並べた窓口といった感じです。

胸部X線動画像のピクセル値の呼吸性変化から相対的な局所肺換気を定量化&可視化する手法を,臨床試験における初期成果報告とともに発表しました.

臨床症例をさらに増やし、症例ごとに解析結果のパターン化を行うことが今後の課題です。来年は口述発表に挑戦したいものです。

写真:ポスター前にて

ポスターは、前半・後半2グループに分かれて、2日ずつ展示しました。それぞれの展示最終日には、Receptionが開催されました。Receptionとは質疑応答を行うための時間で、午後5時半〜7時の間、ポスター発表者は自分のポスター前で待機することが義務付けられます。(ただし、RSNAやCARSのように、決められた時間にプレゼンテーションする、ということはありません)

写真:ポスター会場

ランチ(サラダ⇒パン⇒メイン⇒デザート&コーヒー)を支給されるのが、この学会の大きな特徴の1つです。参加費が高いのも少し納得。写真中央は山口大学工学部D3の橘さんです。今回、彼女は口述発表を見事成功させました!同世代の活躍は、大変刺激になりました。

写真:ランチの様子(右/田中、中央/橘さん)

そして、こんな1コマもありました。海外でこれほど安心して食事を楽しめたことはありませんでした!

写真:レストランにて
(中央左/田中、中央右/橘さん、with ポリスのお兄さんたち)

注)補導されたわけではありません

今回は、撮像技術(Medical Imaging)および可視化(Visualization,Image-guided procedures, and Displya)を中心に発表を聞きました。前者は、FPDを用いた「CBCT(コーンビームCT)」、「Dual-Energy Imaging」、「Tomosynthesis」に関する演題が注目を集めていました。後者は動画像とボリュームデータを統合(or もともと4D)したナビゲーションシステムの開発や可動域の定量化など、高次元画像を対象とした演題が大変興味深かったです。

また、"NCI Lung Image Database Consortium (LIDC): Open Meeting"と題した"Special Session"では、共通データーベースの整備状況や今後予定などが報告されました。CT画像のCAD開発を行っている研究者は必見の内容でした。(URL掲載予定)

 

■ おまけ −とっさのひとこと英会話ー

海外で初めてファーストフード店を利用したときのことだ。"For here?(店内で食べる)" or "To go ?(持ち帰る)"という初めて耳にする表現に戸惑ったことがある。

今回も日本の英語の教科書には載っていない"言い回し"に出会った。とあるレストランで順番待ちの受付をしていたとき、"Terrace?(テラス席) or Inside? (店内の席)or First available?"と聞かれた。席の希望を聞いていることは分かるが、First availableって何だ???

とりあえず、"Anywhere will be fine.(どこでもいいよ)"と対応したところ、"So, first available.(じゃあfirst availableね)"とお姉さん。そこでやっと"First available"の意味が分かった。そういうことなのね!!!最近、歳のせいか感動することが減ってきたのだが、思いがけないところで小さな感動を味わうことができた。おわり。

 

 

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