AAPM 46th Annual Meeting


 

期日:2004年7月25日〜29日

場所:Pittsburgh, USA, David L. Lawrence Convention Center

 

■演題発表(ポスター発表)

・Computerized methods for determining respiratory phase on dynamic chest radiographs obtained by a dynamic flat-panel detector (FPD) system

R. Tanaka, S. Sanada, T. Kobayashi, et al.

 

■コメント

AAPM President's Symposiumでは"The Future of Diagnostic Imaging and Radiation Therapy"と題して4つの講演が行われました.

ペンシルベニア大学のDr.Maidmentの"Imaging from Man to Molecules"と題した講演では,最新のImagingが9レベル(m→cm→mm→...)に分けて,撮像法,原理,画像,今後について解説されました.
  解剖学的情報に基く画像診断の限界が述べられ,CTに機能データを付加していく方向性が強調されました.「実際にはどういう方向に行くかは分からないが,新しいimaging techniqueをどのように応用していくかが,Medical Physistの仕事として非常に大切である」というコメントには強い共感を覚えました.うちのボスも同じことを言っていたような...(@_@)

↑写真はRSNAプレジデントの招待講演の様子.昨年のRSNAの報告やRadiology・Radiographicsの紹介,Webサイトの紹介などがされました.この他,画像診断領域および放射線治療領域の今後の動向についての講演がありました.

今回は“胸部X線動画像を対象とした呼吸位相自動解析法”についてポスター形式で発表してきた.横幅2.44mというかなり広い展示スペースが与えられたため,ポスターは盛りだくさんのコンテンツになりました.

←ポスター前にて記念撮影.右:田中/左:村松さん(田中の大学時代の同期で,現在シカゴ大学留学中)

ポスター発表は2つの形態があり,1つは指定された時間に口頭発表があるModerate Poster.もう1つは展示のみのStanderd Poster.今回はModerateに挑戦しました.

治療に関する演題の多い中,診断目的で呼吸位相を解析することがなかなか伝わらなかったようです.
しかし,放射線治療分野における呼吸動態追跡照射に関する研究の現状を把握することができ,大変勉強になりました.

←ポスター発表の様子.(座長さんとディスカッション中)

 

機器展示は,放射線治療のための装置がほとんどでした.技術学会の春の総会学術大会の8割くらいの規模でした.

しかし,放射線治療のための装置の品揃えはとてもよかったです.

この写真には"世界にはばたく日本の医学物理士"というタイトルをつけたいと思います.

日本人参加者がほとんどいない中,学会期間中にご一緒させていただいていた放医研の研究員の方です.

アメリカで医学物理士として働くという目標に向かって,AAPMの複数の要人から熱心に情報を引き出す姿を見て,「私もがんばらなくては!」と刺激を受けました.

参加者のほとんどはMedical Physistの資格を持つ研究者でした.教育講演が充実していて,朝は7:30開始と8:30開始の2コマ用意されていました.学生司会によるStudent meetingでは「医学物理士になるには?」とか「医学物理士として成功するには?」「研究者としての成功は何か?」といったテーマの講演が行われました.学会全体として,「人を育てよう!」という雰囲気にあふれていたように感じました.(by田中)

 

戻る